放射線科は常勤医師2名、非常勤医師1名で技師部門と連携して診療業務を行っています。
主な業務は画像診断レポートの作成で、一部の胸部一般撮影、CT、MRI、核医学検査の読影を行っています。下表のように年ごとに件数が増加しています。
また地域の医療機関から画像検査目的の紹介も引き受けています。CTは自施設でお持ちの医療機関が増えたため以前に比べ減少しました。MRIは整形領域の検査依頼が多いですが、頭部や腹部の検査も少数ですが依頼があります。核医学検査は脳血流検査やパーキンソン病に関連する検査が大半ですが、骨シンチも年に数例あります。
※()内は紹介検査件数
| R6 | R5 | |
|---|---|---|
| 一般撮影 | 7014 | 6821 |
| CT | 6640(50) | 6282(55) |
| MRI | 1082(326) | 966(284) |
| 核医学 | 317(32) | 304(25) |
- ・日本医学放射線学会
- ・放射線科診断専門医
- ・日本核医学会専門医
- ・PET核医学専門医
[ 趣味 ]・神社仏閣、史跡巡り
- ・放射線科専門医
- ・日本医学放射線学会
- ・放射線科診断専門医
倦まず弛まず、日々の画像診断に取り組みたいと思います。
特色
provided by our department
放射線科には6名の放射線技師が在籍しています。一般撮影、骨密度検査、ポータブル撮影、X線透視、CT、MRI、RIなどの様々検査を行っています。若手技師も中堅、ベテラン技師からのバックアップを受けて1年目で一通りの業務ができるような体制を取っています。人材育成には力を入れており、放射線科医師と主に救急画像についてのカンファレンスを行っている他、各種団体の学会や研究会に加え、国立病院機構中国四国グループで企画されている様々な研修や勉強会を通じて知識や技術の習得に努めています。また近年では、同グループ医療機関である四国がんセンターへ併任として勤務することで、がん専門医療の経験を得ることも可能となりました。
医師、事務員を含め全員で協力しあいながら安心して質の高い検査を受けていただけるよう努めています。
人体にX線を照射し画像を得る検査で、一般的にはレントゲンと呼ばれています。胸部や腹部などのほか、四肢や脊椎など整形外科領域の撮影も行います。
当院では胸部のX線撮影検査で特性の異なる二つのX線検出部を有するFPD(フラットパネルディテクタ)にて一回のX線照射で胸部、軟部、骨成分の画像を得ることで診断の向上につながっています。
胸部X線写真
軟部画像
骨成分画像
骨粗しょう症などに関連する骨密度を測定する検査です。2種類のエネルギーのX線を利用して骨の吸収値の違いから骨密度を測定します。これはDXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)と言われ、最も精度の高い検査法として知られています。腰椎、大腿骨の測定を行います。
X線を照射した画像をリアルタイムで確認することで整形外科系の骨折や脱臼の整復消化管や気管の内視鏡検査と併用した検査、胆道系の治療を行っています。
寝台と連動してX線を回転しながら照射した情報を画像にする検査です。当院では一回転で80枚の画像を得られる80列の検出器を持つCT装置で検査を行っています。
体の輪切りのような画像だけでなく様々な断面の画像や3D画像を観察することで手術前の支援、病変などの異常所見の検出に優れています。検査時間も比較的短時間で済むので救急疾患のスクリーニングにも用いられます。
非常に強い磁石と電磁波を利用して様々な方向から異なるコントラストの画像を得ることができる検査です。また造影剤を使用することなく、血管を観察することができる検査です。
頭部領域では急性期の脳梗塞や脳の萎縮程度を観察して認知症などの病気の診断に役立っています。
整形外科領域では脊椎の圧迫骨折などの病期の診断やX線検査でわからないような骨折が見つかることもあります。また肩や膝を中心とした靭帯の状態を観察することもできます。
放射性医薬品を体内に静脈注射にて投与し、体外に放出された放射線(ガンマ線)を検出し画像にします。
体内に取り込まれた薬の集まり具合で様々な臓器の機能を評価するのに優れた検査です。
当院では脳の血流を評価することで認知症の診断に役立てたり、心臓の筋肉の血流を観察することで心臓の機能や心筋の状態を把握し、治療方針の計画や経過の観察を行ったりしています。
血管内にカテーテルという管を目的血管まで進めていき造影剤を使用して血管の画像を得る検査です。また、狭心症や心筋梗塞などの原因である狭くなった血管(冠動脈)を広げたり、喀血では出血の原因となる血管を塞ぐなどの治療を行ったりしています。