放射線科
現在、放射線科では医師2名、技師7名体制で80列CT、1.5TのMRI、ガンマカメラ、心血管造影装置、X線TV装置を各2台、DR一般撮影装置2台、ポータブルX線撮影装置3台を運用して、各科からの依頼検査に対応しています。
平成28年度にCT装置が更新され、高速かつ高精細な検査を行う事が可能になり、被曝の低減や撮影時の息止め時間の短縮など患者さんの負担が少なくなりました。
スタッフ | 所属学会(専門医資格等) | ひとこと・趣味 |
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臨床研究部長 安原 美文 1983年愛媛大学卒 |
日本医学放射線学会・放射線科診断専門医 日本核医学会専門医 |
倦まず弛まず、日々の画像診断に取り組みたいと思います。 |
放射線科医長 菊池 隆徳 1989年愛媛大学卒 |
日本医学放射線学会・放射線科診断専門医 日本核医学会専門医・PET核医学専門医 |
(趣味)神社仏閣、史跡巡り |
放射線技術部
放射線技術部門は診療放射線技師が所属している部署です。業務内容は、診療のための各種画像(一般撮影、CT、MRI、血管造影、核医学検査)の提供、診断支援や手術支援のための3次元画像作成や画像処理、医療情報管理、医療被ばく管理などを行っています。
各分野で専門性を磨き各種の認定資格・専門資格を取得した診療放射線技師が在籍しており、皆様に安心して検査を受けていただける体制を整えております。また、地域の医療に貢献すべく、開業医の先生方からの検査依頼に応えるべく努力しています。
近年、多様化する専門性や技術進歩にも対応できるよう研修会・講習会の参加等にも力を入れています。
検査・治療 | 医療機器 |
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X線単純撮影検査 | 富士フイルムメディカル社製 ◎FPD搭載一般撮影装置 DR CALNEO C 島津メディカルシステムズ社製 ◎RAD Speed Pre |
血管造影検査 | GEヘルスケア・ジャパン社製 ◎血管連続撮影装置 INNOVA IGS520 |
CT検査 | キヤノンメディカルシステムズ社製 ◎CT装置 Aquilion PRIME |
MRI検査 | GEヘルスケア・ジャパン社製 ◎超伝導MRI装置 SIGNA Creator(1.5T) |
RI検査 | GEヘルスケア・ジャパン社製 ◎SPECT装置 NM830 |
内視鏡TV透視検査 | キヤノンメディカルシステムズ社製 ◎FPD搭載X線TV装置 DREX-FF80/J2 |
透視撮影検査 | 富士フイルムヘルスケア社製 ◎FPD搭載X線TV装置 CUREVISTA Open |
ポータブル撮影検査 | 富士フイルムヘルスケア社製 ◎移動式X線撮影装置 Sirius Starmobile 130HP 3台 島津メディカルシステムズ社製 ◎移動式X線撮影装置 MobileDaRt Evolution |
資格名 | 人数 |
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第二種取扱主任者 | 2名 |
放射線機器管理士 | 1名 |
放射線管理士 | 1名 |
X線CT認定技師 | 1名 |
PET研修セミナー終了者 | 2名 |
I-131による残存甲状腺破壊の 外来治療における適正使用に関する 講習終了 |
1名 |
放射線医薬品取扱ガイドライン 講習終了 |
2名 |
肺がんCT健診認定技師 | 1名 |
一般撮影とは、頭頚部・胸部・腹部・全脊椎・四肢を対象にX線を用いて写真(レントゲン写真)を撮影します。撮影機器はFPD(フラット・パネル・ディテクター)を使用して、放射線被ばくを抑えながら、短時間で高画質な画像を得ることができます。
胸部X線検査ではDES(デュアル・エネルギー・サブトラクション)により、骨成分と軟部組織を分離することが可能です。また、当院の過去検査画像と差分させることにより病変等の変化や描出に優れた画像提供が可能です。
CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、X線発生装置が身体の周りを高速回転して人体にX線を照射し、レントゲン検査では得られない輪切りの画像を作ります。また、造影剤を使用することにより、全身の血管、心臓、腫瘍病変をより正確に描出することができます。撮影した画像データを3D画像解析システムで処理することにより、多方向からの画像や3D画像を作成し、診断や手術支援、患者様の説明に役立てています。
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称で、非常に強い磁場と電磁波を利用して検査を行います。CTやレントゲン検査とは異なり、放射線を照射することなく撮影を行うことができるため、放射線被ばくの心配がありません。
また、脳・脊髄・椎間板・半月板・骨・血管などの縦、横、斜めと任意の断面で鮮明な画像を提供でき、通常のX線検査(一般撮影やCT)ではわかりにくい部位を調べることができる特徴があります。当院では、2021年9月に1.5テスラMRI装置を更新し、診断補助に役立てています。
血管造影検査とは、手首や肘、大腿部にある動脈からカテーテルを目的血管まで送り造影剤を注入して血管の走行や状態を確認します。必要に応じて血管内治療も行えます。
令和4年1月に導入した装置は、領域に合わせて設定されたパラメータにより、被ばくの低減と高画質を両立できるようになっています。より一層、安全で精度の高い診療や緻密な治療へのサポートできるように進化しています。PCI(経皮的冠動脈形成術)や、PTA(経皮的血管形成術)といったIVR手技において大きなメリットが得られるようになっています。
RI検査では、放射性医薬品(RI)を静脈に注射したり、気体として吸入することで体内の特定臓器にRIが取り込まれます。取り込まれたRIが体外に放出する放射線(ガンマ線)をガンマカメラで信号として受け取り、画像処理を行うことで主に代謝や血流など身体的機能の評価を行います。
当院では特に脳と心臓のRI検査を中心に行っています。
脳の検査では、様々な認知症やパーキンソン症状の鑑別に役立てられていて、心臓の検査では心筋梗塞や心不全などの心臓の状態を知ることができます。