当院脳神経内科では、神経難病、特にパーキンソン病やその関連疾患・筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患を中心としたレスパイト入院(介護休暇目的入院)を中心として診療を行っています。
昨今の厳しい医療情勢の下、神経難病でも在宅医療が中心になっています。ただ神経難病の在宅医療はご家族の介護負担も大きく、ご家族の介護負担を軽減し介護を時に「休憩」するために、2-4週の定期的に入院を受け入れています。この入院の間、患者様にはリハビリテーションや入院でないと行いにくい各種画像検査、薬の調整を行います。いわば、当科病棟は「在宅療養を支えるための病棟」といえます。
平成28年4月からは愛媛県中予圏域の二次救急輪番病院として、高齢化の進む地域での脳卒中を中心とした神経救急疾患に対する医療提供を行っています。神経疾患は診断が困難な場合も多く、脳卒中超急性期への治療選択も増え、高次機能病院との連携や後遺症に対するリハビリテーション病院との連携を円滑に行えるように努めています。
外来診療では脳神経内科の一般外来のほか、専門としての神経難病外来・頭痛外来を行っています。
手足が動きづらくなってきた、手が震えるようになってきた、手足の感覚が鈍くなってきた
ものが二重に見えたり、まぶたが重く感じるようになってきた、頭痛、突然手が動かなくなったり、しびれたり、ろれつが回らなくなった
けいれんが起こる、物忘れがひどくなってきたなど
<薬物療法>
上記疾患の診断と薬物療法(内服薬・注射薬等)を行います。
<脳血管リハビリテーション>
脳梗塞・急性期の薬物療法と併行して、麻痺・言語障害等に対するリハビリテーションを行っています。各種専門スタッフ(医師、看護師、理学/作業/言語療法士、薬剤師、管理栄養士など)と協力して初期の機能維持・離床訓練を行い、その後の回復期リハビリテーションへの移行調整を行います。パーキンソン病など神経変性疾患への薬物療法・対症療法(経管栄養、呼吸補助装置)・リハビリテーション・療養調整(レスパイト入院)を行います。
- ・日本神経学会
- ・日本老年医学会
神経難病疾患への診療支援、脳卒中を中心とした神経救急疾患に対する地域医療の提供に努めて参ります。
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本神経学会脳神経内科専門医・指導医
健康に気を付けてがんばります。