2024.12.16
ケーススタディ発表会を終えて
今回、看護研究として、臨地実習で学んだ看護を文献や理論による裏づけのもとに振り返り、看護観を深めることができ大変満足しています。私が今回事例として取り上げた患者様 は、産後うつ病のリスクの高い褥婦さんでした。実習中はどうすれば褥婦さんの不安を軽減でき安心して育児に取り組めるか、頭を悩ませることも多くあり、本当にこれで良いのか、他にできることはないのか日々振り返りました。そこで学生として、一人の臨床に立つ人間として、提供してきた看護実践の意味づけをしつつ看護に根拠をもたせ、今後につなげていくために事例として取りあげました。看護研究をまとめる際は、実習での自己の看護や患者さんの反応について、文献を用いてその時の出来事はどのような意味があったのか、どのような影響があったのかなどを振り返り、意味付けをしていきました。文献を用いて振り返ることで、実習中には気が付いていなかった新たな学びや発見が多くありました。また、担当教員とリフレクションを重ねることで、自分自身の看護観を深める機会となり、指導して頂いた過程にも多くの学びがありました。当日の発表では、ただ論文を読むのではなく、きちんと自分の看護を相手に聞いてもらう、伝えるということを意識し、最後の集大成として私なりの考えを、胸を張って発表することができました。長い時間をかけて行ってきた看護研究を通して、自身の課題に気づき、看護観を広げることができ、かけがえのない学びとなりました。
社会背景や時代、環境によって患者様が求めるニーズは日々変化していきますが、今後も患者様一人ひとりに関心を持ち、患者様の行動や言葉に真摯に向き合いながら、その方が必要とする看護を必要とするときに提供できるよう、臨床の場で努めてまいります。そして最後までまとめる事ができたのは、同じ苦労も喜びも共有し乗り超えてきた仲間の存在があったからこそでした。今回研究を進めるにあたり、実習で関わらせていただいた患者様をはじめ、病棟看護師長、実習指導者の皆様、先生方に深く感謝いたします。
3年生 矢﨑麻衣
学生の発表の様子
指導者からの講評
学生が選ぶBEST口演賞、特別賞を受賞しました!