2024.05.24
CVPPPについて学びました
4月30日に松山記念病院から講師として白石久司先生、石橋幸治先生をお招きし、「包括的暴力防止プログラム:CVPPP」について学びました。「包括的暴力防止プログラム:CVPPP」とは、攻撃的な患者にケアとして適切に関わり、「リスクアセスメント」「ディスカレーション」「チームテクニックス」「ブレイクアウト」「振り返り」を構成要素として包括的に暴力を予防するプログラムです。医療現場において暴力は不可避的に存在しており、患者や医療者が「被害者にならない」「加害者にもならない」ことが必要であると、講師の先生がおっしゃられていました。
今回の研修では、前半に講義にてCVPPPに関する基本的な知識について教えていただきました。「リスクアセスメント」を行うための知識として、暴力の種類・リスクファクターや、実際に暴力を受けそうになった際に逃げるためのテクニックである「ブレイクアウェイ」やチームで効果的に抑制する「チームテクニクス」の視点や考え方などについて学びました。
研修後半では実際の暴力の場面を想定し、適切な対応策についての実技を行いました。講義の中でも教えていただいた、quick:素早さ、technique:解剖を理解し、振りほどきやすい方向への力のくわえ方などのコツも踏まえ、学生は2人1組で実践していきました。最初はコツが分からず苦戦する学生もいましたが、CVPPPのインストラクターやトレーナーである講師の先生が丁寧に実践も踏まえ説明を行ってくださり、うまく実践できるようになっていました。
講師の先生のお話にもあったように、医療の現場において「暴力」が発生するリスクは残念ながらゼロではありません。患者様が安全に適切な医療を受けることが出来るよう支援するためにも、私たち医療者は正しい知識を持ち、適切な対応が出来ることが求められます。今回の学びや経験を、これからの実習だけでなく、看護師として働きだしてからも活用していって欲しいと思います。