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2023.12.07
ケーススタディを終えての新たな決意
今回看護研究として、自身の行ってきた看護をまとめていくにあたり、私が行った看護が患者様にどのような影響を与えていたのか、さらに質を高める看護はないか、患者様らしさを大切にできていたのかを振り返ることができ大変満足しています。事例として取り上げた患者様は、転倒転落リスクの高い認知症高齢者でした。実習中は毎日安全な生活を送っていただくために頭を悩ませることも多くあり、本当にこれでいいのか、他にできることはないのか日々振り返りました。そこで学生として、一人の臨床に立つ人間として、提供してきた看護の実際の意味づけをしつつ看護に根拠をもたせ、今後につなげていくために事例として上げていきたいと考えました。まず論文を書き進めていく中で、研究の論旨にあった文献を探すためにいくつもの先行研究を読み、理解していくことの大変さに気づきました。また私が実施してきた看護とその結果を患者様の反応や発言、客観的データを事実に基づいて述べていくうちに、実習中には気づけなかった患者様の本当の思いや意思を私なりに解釈することができたと思います。そして先行研究から、私が提供してきた看護の根拠を導き出し、最後の集大成として私なりの考えを、胸を張って発表することにつなげられたと思います。うまくいったことばかりではなく、患者様の好ましくない反応も多々みられ、もっとこのようなことができていたのにとまとめるうちに考えることもあり、悔しさや、やるせなさを感じることがありました。そこに気づくことができたのは、一人の患者様と自身の看護を見つめ直し、振り返り、まとめてきたからこそだと考えます。最後に看護研究を通して、自身の課題に気づき、看護観を広げることができました。今後も患者様一人ひとりに関心を持ち、患者様の行動や言葉に真摯に向き合いながら、その方が必要とする看護を必要とするときに提供できるよう、臨床の場で努めてまいります。そして最後までまとめることができたのは、同じ苦労も喜びも共有し乗り超えてきたクラスメートの存在があったからこそでした。今回研究を進めるにあたり、実習で関わらせていただいた患者様をはじめ、病棟看護師長、実習指導者の皆様、先生方に深く感謝いたします。
3年生 木元マリア
【学生講評】
研究論文として妥当性・信頼性・一貫性等の視点や、研究発表としての完成度などを、学生間で講評を行いました。
【実習施設からの講評】
実習施設の病棟師長さんや指導者さんからご講評をいただきました。様々なご助言をいただき、実践した看護の理解が更に深まりました。
【ベスト口演賞・特別賞】
お互いのケーススタディ発表を聞き、論文としての完成度や発表や質問への対応、プレゼンテーションの工夫など、最も優れていると思う発表者を学生間で投票し、ベスト口演賞が1名選ばれました。また、科目担当である教育主事からは特別賞が選ばれました。
★ベスト口演賞★
★特別賞★