2021.12.06
高齢者疑似体験
老年看護学概論の授業の一環で、1年生は高齢者疑似体験を行いました。
学生は高齢者疑似体験スーツを着用し、高齢者が日々体験している生活行動の中の困難さについて身をもって体験し、高齢者の理解を深めるとともに、看護者としてどういった支援が必要になるのかについて考えました。
授業担当教員が工夫を凝らし、様々なブースを設置。普段の生活の中で体験するであろう、風呂やトイレへの移動動作、文字を見たり、買い物でお金を出したり、小袋を開けたり等...。
普段自分たちが何気なく行えている事でも、加齢や障害による機能低下によって行うことが難しくなり、それが日常生活の様々な場面に生じるという事が、体験を通して理解できたようです。
体験後の振り返りシートでは「高齢者の体験を通して、高齢者の世界を知ることが出来ました。特に指先を使うような、ゼリーの蓋を開けたり、お金の計算をするときは、なかなか自分の思い通りに手が動かすことが出来ず、不便なことやしづらいことをよく理解することが出来ました。」「視野が狭かったり、耳が聞こえにくかったりして、危険なことがあるのだという事にも気づいた。」など多くの学びにつながっていました。高齢者の特徴を理解し、その方の機能をいかしながら支援することの大切さをこの体験から学び、今後実習など実践の場でいかして欲しいと思います。