2021.11.04
看護の統合実習と支援実習
3年生は9・10Rと看護の統合実習を迎えました。
これまでの領域別実習での学びを踏まえ、より現場に近い状況での実践として複数の患者さんを担当している看護師につかせていただき、患者さんへの質の高いケアの提供と医療チームの一員としての役割を踏まえた、優先順位や時間配分の考え方などを学びます。これまでは、1人の患者さんを担当させていただき、看護を展開していた3年生にとっては、日々新たな気づきや視野の広がりを感じる実習になっているようです。実習が進んでいく中で、医療組織の一員としての役割や患者さんに関わる上での責任を改めて自覚しており、学生達の成長を私たち教員も日々感じています。
今回の看護の統合実習では、1年生に対して療養環境や看護の役割の理解が出来るよう「支援実習」を行いました。この「支援実習」では、3年生がこれまでの実習で学んできた知識をエビデンスを持って伝えるとともに、多くの患者さんと関わらせていただく中で自分なりに培ってきた看護観を1年生に伝えました。1年生は2月から始まる基礎看護学実習Iに向け、学内での学習や技術練習など進めています。その中で、病棟に入り看護師の実践を間近に感じつつ、3年生からの助言を受けることで、より具体的な学びにつながりました。説明を受ける1年生の表情は真剣で、メモを取ったり質問するなどの姿が見られました。臨地実習に対するイメージが持てるとともに、さらに看護に興味や関心が持てる機会となったのではないかと思います。また、3年生は1年生の反応を確認しながら説明したり、学びの記録の確認も行い、自己の看護に対する考えを改めて認識したり、伝えることの難しさを感じていました。
このような学年間で看護に触れる機会は、双方にとって大きな成長につながったと思います。今年はコロナの影響もあり、学校祭などの学校行事も行えておらず、学年間の交流の機会も減っています。このような交流により学校全体で成長できる機会を今後も考えていければと思います。