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2021.02.19
2年生 特別講義:包括的暴力防止プログラム(CVPPP)を受講しました!
日本の保健医療福祉施設で看護職として働いている人のうち、実に3割以上が患者やケア対象者から身体的暴力及び言葉の暴力を受けている状況にあると報告が上がっています。私たち看護学生においても、臨地実習や就職先の医療現場において暴力を受け被害者となるリスクを抱えています。そのため、実習時に発生するリスクの高い暴力への対応方法を正しく学ぶことで、学生自身が当事者となった際に精神的健康を守ることにつなげたいという目的のもと特別講義を受講しました。
講師の先生は松山記念病院で勤務されている白石久司看護師長さんと、講義のサポート役として佐伯敏彦看護主任さんに来ていただきました。白石看護師長さんは愛媛県第1号のCVPPPインストラクターであり、病院内外で幅広くご活躍されています。
前半の講義では、攻撃されやすい人物の特徴や攻撃性の兆候、援助者としてどのような立場で対応すればよいか等、"暴力を防ぐ「防力」のルール"を学びました。学ぶ中で、自分たちが被害者にならないということだけでなく、患者さんを加害者にしないということも非常に大事だと理解できました。後半は2人1組で実技の実施でしたが、新型コロナウィルス感染症が流行中の時期ですので、サージカルマスクとフェイスシールドを装着し、感染防止対策を取りながら安全に実施しました。両手で手首を掴まれたときや後ろから抱き着かれたとき等を想定して回避術を学びましたが、人体の解剖学的な構造を活用した方法でとても興味深く、またどの学生も意欲的に実施できていました。
これから11月まで続く臨地実習において、もし自分が当事者になったら...ということを考えるきっかけになった講義でした。リスクを最小限にし、過剰に恐れることなく学生・患者の両者にとって安全な看護につなげられるよう学びを活かしたいと思います。